2019年6月度安全メッセージ

 全国でドライバーの健康状態に起因する事故が、近年増加しています。事故原因のほとんどは漫然運転によるものと、ドライバーへのヒアリングから判明しました。「漫然運転とは、ぼんやり考え事をしながら運転している状態のことです。顔は前方を見ているのに頭はボーッとしているため、ほかの車や歩行者の存在に気づかず、交通事故の原因になることがあります。
居眠り運転や脇見運転と違って、漫然運転だけで特にとがめられることはありません。しかし、漫然運転は交通事故の原因の上位に入っており、非常に危険な行為であるといえます。「ボーッとしていました」では済まされない漫然運転の恐ろしさ。主な原因と対策を知り、事故を未然に防ぎましょう。顔は前を向いているのに、考え事をしていて運転に集中していなかったというケースです。
仕事や私生活についての深刻な悩みだけでなく、軽い考え事も、運転の妨げになり得ることを理解しておきましょう。普段から走り慣れている道では、なおさら注意が必要です。また、先を急いで運転しているときも、次の予定に遅れてしまったときの言い訳や対応などを考えて、注意力が低下することがあります。対策としては運転中は「運転だけに集中する」「安全運転を心がける」という意識を強く持ちましょう。前方だけでなく、車の周囲にもしっかり注意を向けることが大切です。
そのためには、精神的に余裕を持った状態で運転することが大事です。「早めに出発する」「前もってルート検索をしておく」など運転前の準備を怠らないようにしましょう。又、運転の慣れも事故の要因の一つです。初心者のうちは公道を運転するだけで緊張するものですが、運転に慣れるにつれて、緊張が緩みます。油断しているときこそ、漫然運転に陥りやすくなります。対策としては運転中は常に危機意識を持つようにしましょう。運転に慣れるほど、「きっと大丈夫」「あそこから人は出てこないはず」という「だろう運転」になりがちです。「もしかしたら車の死角からバイクが飛び出してくるかもしれない」「前を走っている車が急に車線変更をするかもしれない」「小学校の下校時間なので、子供が急に飛び出してくるかもしれない」というように、危険予測を怠らないことが大切です。
どうしてもぼんやりしがちな人は、「青信号、よし!」などと声に出して安全確認をすると良いでしょう。集中力が保たれるだけでなく、居眠り運転の防止にもなります。以上、この様な事を常に考えてこれからの安全運行に役立てて下さい。又、今月はいよいよ梅雨の時期に入りジメジメした湿度の高い日が続きますので常に水分補給を忘れずに熱中症対策を行って下さい。では、今月もご安全に!令和元年6月1日 株式会社ホレスト 代表取締役 林 利浩